中国茶

それぞれのお茶の特性と
適温の関係はとても繊細です

高級茶藝技師資格を日本人で初めて取得した
中国茶道家

岩咲 ナオコ

香りに茶葉の個性が現れる

中国茶は香りを大切にするお茶です。お茶本来の香りを引き出すには、
それぞれのお茶の性質を知り、適温のお湯で淹れることが何よりも重要です。
一般的には、お茶は温度の高いお湯で淹れると香りが立ち安く、低い温度で淹れるとうまみや甘みが強調されます。
香りが魅力的なことで知られる烏龍茶は、95度前後の高温で淹れると、烏龍茶のもつ香りを引き出すことができます。
また、発酵度の高い紅茶、黒茶は、同じく高温で淹れることで、しっかりした味を楽しみます。
一方、味わいが繊細な緑茶、白茶、黄茶は80~85℃の低めのお湯で淹れ、ふくよかなうまみや甘みを味わうことを意識します。
もともと茶葉に香りがついているジャスミン茶はお湯の温度が低くても香りを引き出しやすいのが特徴。
85℃前後のやや低めの温度で淹れるとふんわりしたやさしい香りと、
ほどよいうまみのバランスで奥行きのあるおいしさが生まれます。


岩咲 ナオコ
(いわさき なおこ)

中国茶道家。2012年、中国でも取得が困難 な高級茶藝技師の資格を日本人として初めて 取得。国内では自身が主宰する「茶禅草堂」 を中心に教室を展開する他、最近は中国や 台湾からの要請をうけ、海外でも数々の茶会 を開催。伝統を重んじながらも既成概念に とらわれないスタイルは「人」「自然」「空 間」の調和を主眼に置いたもので、芸術的 な評価も高い。真の茶人が評価される台湾 茶藝コンテストで2位の受賞経験をもつほ か同コンテストにて、自身の門下生を2015 年に第2位、2019年に優勝へと導いており、 独自の茶人育成は一定の評価を得ている。