中国茶

それぞれのお茶の特性と
適温の関係はとても繊細です

高級茶藝技師資格を日本人で初めて取得した
中国茶道家

岩咲 ナオコ

ルールに縛られず、心開く時間を

中国茶は長い歴史と生活の中で育まれた文化です。
そのため、飲むお茶、地域性、時代性によってお茶の淹れ方はさまざまです
中国茶を飲むのに蓋椀という蓋付きの茶碗があります。急須も兼ねた便利な茶器です。
ジャスミン茶や緑茶を飲む時に楽しまれる方法で、茶碗に直接茶葉を入れ、蓋をして蒸らし、
茶葉が下に沈んだころ、蓋をずらして飲みます。一方、
茶壺(=急須)、茶海(=ピッチャー)、茶杯(=湯のみ)など専用の茶器を使う淹れ方は主に烏龍茶を飲む時に使われます。
いろいろな茶人がいて、その人それぞれの淹れ方があります。
どれかが間違いというわけではないですし、一つだけが正解というわけでもありません。
それでいいのです。それがいいのです。
すべてを包み込むような大らかさとしなやかさの中に、暮らしの中に根付く本当の中国茶の姿があるように思います。
芳醇な香りに包まれて、中国茶の「心開く時間」をどうぞ。


岩咲 ナオコ
(いわさき なおこ)

中国茶道家。2012年、中国でも取得が困難 な高級茶藝技師の資格を日本人として初めて 取得。国内では自身が主宰する「茶禅草堂」 を中心に教室を展開する他、最近は中国や 台湾からの要請をうけ、海外でも数々の茶会 を開催。伝統を重んじながらも既成概念に とらわれないスタイルは「人」「自然」「空 間」の調和を主眼に置いたもので、芸術的 な評価も高い。真の茶人が評価される台湾 茶藝コンテストで2位の受賞経験をもつほ か同コンテストにて、自身の門下生を2015 年に第2位、2019年に優勝へと導いており、 独自の茶人育成は一定の評価を得ている。