



マチュー・パンソンさん
パリ郊外生まれ。パリの有名レストランやパティスリーでパティシエとして10年勤め、2012年に渡日。製菓専門学校での講師、その後は一流パティスリーでシェフパティシエとして活躍。2018年には、自身が手がけるブランド「ヌメロサンク・パリ」を東京・自由が丘にオープン。








ガトーショコラ
しっとりと濃厚な「ガトーショコラ」は実はフランス生まれ。数百年に渡り愛されてきた、手作りケーキの大定番です。

ガトーショコラ
材料(エッグロースター)
- バター
- 70g
- チョコレート(ダーク)
- 50g
- 全卵Lサイズ
- 1個(60g)
- 砂糖
- 30g
- 黒糖
- 30g
- 小麦粉(薄力粉)
- 17g
- カカオパウダー
- 7g
- ベーキングパウダー
- 1.5g
[トッピング]
- ヘーゼルナッツ
- 10g
- くるみ
- 15g
- ピスタチオ
- 5g
- チョコレート(ダーク)
- 100g
- 好みのドライフルーツ
- 適量
作り方
- ボウル(電子レンジ可)にチョコレートとバターを入れて、電子レンジ600Wで1分20秒加熱し、焦げない程度に温めて溶かす。
- 別のボウルに卵、砂糖、黒糖を入れて十分に混ぜる。
- 溶かしたバターとチョコレートを2のボウルに入れて混ぜる。
- 振るったカカオパウダーとベーキングパウダーと小麦粉を3のボウルに入れて混ぜる。
- エッグロースターに生地を流し、上にトッピングのナッツを散らす。
- オーブンで170度20分焼く。オーブンから取り出したら冷まして、お好みの大きさにカットする。
- ボウルにトッピング用のチョコレートの半分の量を入れて電子レンジ600Wで1分20秒程度温めて(焦げないように注意)溶かし、もう半分を加えてヘラで混ぜる。全体が溶けたらOK(10秒ずつ様子を見ながら追加で温める)。
- カットしたガトーショコラにつける(ディップしても、スプーンでかけてもOK)。
- チョコレートが固まらないうちにドライフルーツをつけて飾り付けする。



取っ手をはずして
そのままオーブンへ
生地を流したらそのままオーブンへ。
四角いエッグロースターで焼けば、
カットしやすい形に焼きあがります。


鍋底を温めて
ゴムベラで取り出す
ケーキを冷蔵庫で休ませた後は、鍋底を軽く温めるときれいに取り出せます。カットも簡単!








パンソン家の
タルトタタン
フランスの国民的伝統菓子と言える歴史と人気を誇るこのケーキ。しっかりとしたほろ苦いキャラメルソースを作るのが、パンソン家流です。

パンソン家のタルトタタン
材料(ソースパン20cm)
- りんご
- 1000g(約3個)
- 小麦粉(薄力粉)
- 140g
- バター
- 90g
- 砂糖
- 55g
- 全卵 Sサイズ
- 4/5(32g)
- 塩
- 1g
[キャラメルソース]
- 砂糖
- 100g
- バター
- 100g
作り方
- 砂糖、小麦粉、バターをすり合わせる。そこへ塩と卵を合わせてさらにこね、ラップをして2時間程度冷蔵庫で生地を休ませる。
- 1を6mmの厚みになるように伸ばして、シールリッド16cmを使って型抜きをする。カットした状態でさらに冷蔵庫で休ませておく。
- りんごを剥いてタネをとり、スライスする。
- ソースパンに砂糖を入れ、ぶくぶくと泡立ち、キャラメル状になるまで温める。火を止めてバターを少しずつ入れながら混ぜる。(分離しないように気を付ける)
- バターが溶け切ったら、すぐにスライスしたリンゴを敷き詰める。
- 200度のオーブンで20分焼き、一度取り出して20分常温で休ませてから、再度200度のオーブンで20分焼く。
- 焼きあがったら、再び20分常温で休ませ、2の生地を乗せ、今度は180度のオーブンで30分焼く。
- オーブンから取り出して、粗熱を取り鍋のまま蓋をして冷蔵庫で冷やす。(できれば6時間以上)
- ひっくり返して鍋から取り出す時には、お皿に乗せる前に少しソースパンの底を火で温めてからやると取り出しやすくなる。



キャラメルソースは
蓄熱性の良さを生かして
余熱でOK
砂糖をキャラメル状になるまで温めたら、火を止めて予熱だけでバターを混ぜるのがソース作り成功のコツ。


焼きムラを防ぐため
りんごは薄くスライス
りんごを薄くスライスすることで、大きなカットよりも果汁が出やすく、焼き時間も短縮できます。


焼いて、冷やして、
鍋ひとつで完成
鍋のままオーブンで焼き上げ、粗熱をとり、そのまま冷蔵庫へ。鍋をひっくり返してお皿へ移したら完成!



大切な人と過ごすバレンタインには
手作りスイーツで
素敵な時間を共有したい。
「フランスのバレンタインは、男性から女性に薔薇の花とチョコレートをあげるのが一般的。日本とは文化が違いますが、大切な人と楽しい時間を共有したいという気持ちは同じです」とマチューさん。今回紹介したガトーショコラは、小さくカットしてラッピングすれば気軽なバレンタインギフトに。ナッツやドライフルーツ、溶かしたチョコレートをトッピングしているので、見た目も味も華やかです。「旬の果物を使ったタルトタタンは、食べる前に少し温めてアイスクリームや生クリームを乗せるとさらにおいしくなります。使用するりんごは、酸味があって水分が多くないものがおすすめ。今回は紅玉を使いました」


食後のデザートが欠かせないフランスでは、家族みんなで楽しめるホールケーキも人気のよう。「今回紹介したスイーツは、昔から母がよく作ってくれたものばかり。タルトタタンは鍋でキャラメルを作って、その上にりんごを乗せて、そのままオーブンへ。ひとつの鍋ですべて完結できました。焦げると苦味が出るので、焼き加減も大事です。『取っ手のとれるティファール』は熱伝導率がいいので、焼き上がりがきれい。こびりつきにくいから、ケーキをスルッと取り出せます。鍋やフライパンのサイズも豊富なので、いろんなお菓子が作れますね」。洗い物が少ないのも嬉しいポイント。気軽な手作りスイーツで、バレンタインをもっと特別な時間に!




